NOTE

筋肉の伸張と短縮⑤

13.高西第一章:筋トレの生理・解剖学的基礎
1-2、筋肉の基本的性質
F、筋肉の伸張と短縮
 
山登りを例にして、力を出すことを考えてみます。
 
山を登る場合は、膝を曲げた状態から伸ばした状態にしながら登ります。
 
これはスクワットでの立ち上がり、つまりコンセントリック(短縮性)な動きです。
 
山を下りる時には、膝を伸ばした状態から曲げた状態にしながら下りてきます。
 
こちらはスクワットでのしゃがみと同じ、エキセントリック(伸張性)な動きになっています。
 
私も山に登って翌日、翌々日に、筋肉痛になった経験があります。
 
その時には、山に登ったから筋肉痛になったと思いましたが、実はそうではなく、下りたから筋肉痛になったということです。
 
コンセントリックな運動は、非常に筋肉痛を起こしにくいそうです。
 
結論としては、「筋肉痛が起きたのは山に登ったからではなく、山を下りたからだ」ということになります。
 
何だか不思議な気分ですが、以前私は長崎県雲仙市の普賢岳(ふげんだけ)に登った時に、このことをはっきりと経験できました。
 
登る時には筋肉痛は全くなかったのですが、石でできた階段状の急な坂を下るうちにどんどん筋肉痛が出てきて下に着いた時には、膝がガクガクになったことを、今でも覚えています。
 
山に登る時には、位置エネルギーが低い状態から、位置エネルギーが高い状態へ進みます。
 
体はそれだけエネルギーを使いますからお腹は空きますし、息が上がり疲れを感じます。
 
逆に、山を下る時には、高い所から下りてきますので、体はエネルギーを使っていなくて、山からのエネルギーをもらっています。
 
このように、下りる時にはエネルギーを使わず、腹も空きませんし、汗もかかず、息も切れません。
 
しかしながら、筋肉が痛くなってきます。
 
大変おもしろくて、興味をそそります。
 
実はこのことが、トレーニング効果と密接につながっているようです。
 
「筋肉の伸張と短縮」というテーマは、難しそうでそれほどの重要性を感じませんが、
 
このような科学的な視点の理解を深めることで、『やる気』という心にも影響が出てくるように思います。
 
今日も一日を大切に、元気に過ごしましょう。
 
<解説書>
『レジスタンス・トレーニング』(ブックハウスHD)東京大学大学院教授石井直方著
 
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マルヤジム 会長
ストレングス・トレーニング・マスター
TAKANISHI FUMITOSHI
髙西 文利
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