NOTE

筋トレの効果

70.指導中第一章:筋トレの生理・解剖学的基礎
1-1筋トレとは?
1-1-B:筋トレの効果
 
筋トレを行うことによって、筋肉が太く、大きく、強くなります。これは筋トレの効果ですが、この先にあることを理解することは、大変重要になります。
 
アスリートの場合、筋肉が太く強くなると専門競技の成績が上がる人と全く上がらない人が出てくる場合があります。最悪の場合は逆に低下する場合もあります。
 
なぜそういうことが起きるのか?
 
筋トレで向上できるのは何か?
 
これらの疑問に答えることで、競技力向上のための筋トレを行うことができます。
 
石井先生(東京大学大学院石井直方教授)は下記のように、人と車を比較することで、明快な一つの答えを出されています。
 
1、『筋肉』=“エンジン(動力源)”
2、『呼吸循環系』=“燃料系+気化器”
3、『腱・骨・関節』=“駆動力伝達系”
4、『脳・神経系』=“ドライバー”
 
身体を車に例えると、筋肉はエンジンに当たります。筋トレで、筋量(力)アップすることは、エンジンを大きく、強化することです。
 
車の場合、軽自動車のエンジンを取り外し、代わりにレーシングカーのエンジンを付けると、時速300キロ以上で走れるでしょうか? 明らかに、不可能です。
 
走るためには、タイヤもそうですが、一つひとつの部品が、時速300キロに耐えられるように取替えなければなりません。
 
もう一つ重要な事があります。それはドライバーです。
 
普段時速100キロ走行をいきなり300キロ以上ではパニックになってしまい、運転どころではないはずです。
 
身体も同様に、いかにすばらしい筋トレで、筋肉を大きく、強化しても、2・3・4の要素が相伴っていなければ、宝の持ち腐れになってしまいかねませんので、注意が必要です。
 
視点を変えて見ると、筋トレというのは、エンジンとしての筋肉を大きく、強化すること以外、2~4の向上はできないということです。
 
筋トレ以外に、
並行して栄養をしっかりと取ること、
ストレッチを行うこと、
心肺機能の向上のために走り込みを行うこと、
スキルアップの練習などを行うことが必要になります。
 
これらはその選手の身体的な特徴を生かして、4つの要素をバランスよく組み立てるようにしたほうが良いと思います。
 
注意しておかなければならないのは、2~4の向上をすることなく、その分筋トレに時間をかけ続けた結果として、
 
動きが悪くなったり、足が遅くなったり、柔軟性がなくなったり、スタミナが無くなったりといった場合があります。
 
このようなことを、短絡的に「筋トレが全ての原因である」と決めてしまい、せっかく今まで続けてきた筋トレを止めてしまう選手がいます。
 
例えば、時速130キロ台を出せるピッチャーが、せっかく時速150キロ投げられるエンジンとしての筋肉をつくりながら、生かされることなく終ってしまいます。
 
前述の、身体に起きるマイナス(動きが悪くなったり、足が遅くなったり、柔軟性がなくなったり、スタミナが無くなったりといったこと)の本当の原因を見つけるためには、
 
筋トレというのは、
「エンジンとしての筋肉を大きく、強化すること以外、2~4の向上はできない」
 
ということをしっかりと理解して、筋トレを実践しながら、
 
2~4の他の要素をどのようにするのかを考え・行動することが大切です。
 
石井先生は、
筋トレで「エンジンを大きくしたら、それに加えて燃料系などの他の要素も大きくして行かなければなりません。
 
しかし、その他のところをレジスタンス・トレーニング(筋トレ)だけで向上させるのは無理です。
 
エンジンを大きくすることとは違った処方が必要です」
 
というようにまとめられています。
 
今日も一日を大切に、元気に過ごしましょう。
 
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マルヤジム 会長
ストレングス・トレーニング・マスター
TAKANISHI FUMITOSHI
髙西 文利
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