NOTE

感覚的技術について

OLYMPUS DIGITAL CAMERA前回の投稿で、アームカールという種目を、
 
1.生理学(人体の機能的な仕組み)
2.解剖学(人体の構造的な仕組み)
3.力学(物体の運動のしくみ)
 
という3つのフレームワークで科学的根拠に基づいて説明をしてみました。
 
私は、筋トレ指導者として、そのことの重要性を痛感しています。
 
ところで、
世の中には、そのようなことを理解していなくても、大きくて強い筋肉を持っているボディビルダーやパワーリフターもたくさんいらっしゃるのではないかと思います。
 
経験の中から感覚を研ぎ澄まし、筋肥大・筋力増強を成し遂げた人ということになります。
 
そこには、経験という根拠に基づいた、感覚的技術というものが存在していると思います。
 
そのような方に、科学的なエビデンスに基づいて、筋肥大のメカニズムを教えていただいてよろしいですか?
 
というような質問をしても、何のことが、どう答えて良いのか、解らないにではないかと思います。
 
特に、限定的して、
生理学の視点では?
解剖学の視点では?
物理(力)学の視点では?
 
と言ったようなことになるとパニックになってしまうのではないかと思います。
 
野球に関して考えてみると、投球動作は科学的な動作解析によって説明がされるようになってきました。
 
ところが、投球フォームに入ってくると、科学が立ち入ることができない世界があるように思います。経験に基づいた感覚の世界ということになります。
 
 
筋トレの世界でも、ベンチプレスやスクワットなどの種目において、動作解析は科学的に行うことができます。
 
ところが、信じられないような筋力や筋量を持っている人は、それらの種目のフォームにおいては、自分の経験と研ぎ澄まされた感覚を持っているようです。
 
スポーツの世界では、もの凄い結果を出した選手のタイプとして、科学的な根拠を持っているか?それとも持っていないか?これらの2つがあるように思います。
 
有名選手のインタビューの中で、科学的な根拠に基づいて答えることのできる選手は、科学者や研究者にとっても、大変魅力的な人ではないかと思います。たぶんこぞって応援をされることと思います。
 
反面、経験に基づく答えの中には、
「筋肉を付けると動きが悪くなる」
「筋力は欲しいが筋量は邪魔になる」
 
といったような、科学を否定してしまうような発言をされる場合があります。
 
これでは、科学者や研究者、そしてそれらを勉強されている人たちを敵に回すような感じになってしまします。
 
科学は、客観性と再現性で成り立っています。
 
つまり誰にでも理解でき、誰が行っても同じ結果を出すということです。
 
アスリートの皆様には、そのことを、しっかりと理解し踏まえた上で、経験をフルに生かして活躍していただきたいと思います。
 
野球の投球動作では科学的な対応ができます。ところが、投球フォームでは個人の経験に基づく感覚が必要です。
 
科学は、経験を否定するものではなく、強力にバックアップするものであると思います。
 
私には、科学の一つの価値として、より安全に、より確実に、感覚の世界に入って行くための絶対必要前提条件というのがあるように思われます。
 
東京大学の石井直方教授が、サンプレイの宮畑豊会長の高重量・高回数のトレーニングを採用し、左右の手に各50㎏のダンベルを持って、スタンディングダンベルプレス50㎏/100回×5セットを行った背景が見えていたように思います。
 
つまり、科学に支えられていたからこそ、素早く順応しアッという間に、日本・アジア・世界のレベルへ駆け上がって行けたのではないかと思われます。
 
科学と経験(感覚)が融合され、統合されている感じです。
 
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マルヤジム 会長
ストレングス・トレーニング・マスター
TAKANISHI FUMITOSHI
髙西 文利
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