NOTE

力学的視点での筋トレ

98,スクワット筋トレの動きも、スポーツ動作として、力学(物体の運動のしくみ)的に、力発揮を理解する意味はとても重要に思います。
 
私たちが行う運動は「筋肉を動かして、骨を関節周りに回す」ことで起こります。
 
主に単関節を使うカールやラットマシン・プッシュダウンなどの腕のトレーニングは解りやすいと思います。
 
スクワットでのバーが直線的に、上下に動くのも、同じように、股関節・膝関節・足首の各関節が同時に回ることの組み合わせで起こっています。
 
関節を回しながら出す力を力学的には、回転力(トルク)といいます。谷本道哉先生(東大大学院の石井研究室出身)は書籍の中で「トルクを理解することはトレーニング動作だけでなく、スポーツ動作を考える上でも重要な意義があります。」と述べられています。
 
筋トレは、“トルク”を介して、スポーツ動作にしっかりとつながっています。
 
筋トレでの重量のかかる位置と関節との距離を力学では「モーメントアーム」といい、関節の回転力は以下のようになります。
T=F×M
 
T(トルク):関節の回転力(関節を回転させる力)
F(力):作用する力(バーベル・ダンベルなどの重量に働く重力)
M(モーメントアーム):回転の中心と力ベクトルとの垂直距離(重量と使っている関節の水平距離)
力ベクトルとは、「バーベル・ダンベルなどの負荷の大きさ」のことです。
 
このことで、作用する力としてのバーベルやダンベルの重さは同じでも、関節を回転させる力(トルク)は、使っているバーベル・ダンベルと関節の水平距離(モーメントアーム)の長さに比例することが解ります。
 
つまり、モーメントアームが長くなれば、それだけトルクも大きくなるということになります。
 
肩の種目であるサイドレイズで考えると、解りやすいと思います。肘をまっすぐ伸ばした時、やっと一回できる重量が、直角に曲げるとわりと楽にできてしまいます。
 
筋トレでは各種目を、基本的な力学を通して、科学的に解りやすく説明できます。
 
スクワットの場合は、股関節周りのモーメントアームを、膝関節周りよりも長くなるフォームを基本としています。
 
ボディビルダーの場合、膝関節周りの筋肉を発達させる方法として、シーシースクワットを行うこともありますが、一般的なスポーツで必要な走るためや健康づくりのためには、大腿四頭筋の付け根と大殿筋やハムストリングの筋肉を使い、股関節周りの筋肉を発達させるように行います。
 
私は、現在マルヤジムで、老若男女の会員様の指導を行いながら、プロ野球ソフトバンクホークスのストレングス担当コーチをさせていただいております。
 
私にとっての力学的視点は、筋トレの説明力を身に付ける上で、競技力向上から健康管理の指導において、目的達成までの過程を繋いで行くための無くてはならない貴重な要素であり、大切な7つ道具の中の1つになっています。
 
<参考文献>
『トレーニング・メソッド』(ベースボール・マガジン社)石井直方著
『トレーニングのホントをしりたい!』(ベースボール・マガジン社)谷本道哉著
『筋肉のしくみ・はたらき事典』(西東社)左明・山口典孝 共書 監修 石井直方
 
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マルヤジム 会長
ストレングス・トレーニング・マスター
TAKANISHI FUMITOSHI
髙西 文利
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