NOTE

ベントロウの『かまえ』解説⑤

144.高西⑤バーを脛(すね)に付ける
 
腕を自然に伸ばしてバーベルを両手で握り、背骨(上体)が水平なって、足裏のバランスが取れた状態で浮かし、スタートポジションに持っていきます。
 
そうすると、自然にバーが脛(すね)に付きます。
 
その時には、太ももの上にお腹を載せるようにして、背筋だけでなく、腹筋にも力が入ったままです。
 
この時の膝の曲げ具合も④と同じく、土踏まずの重心の位置である、脛が床に垂直に立っている所(カカト前側)から、つま先の付け根辺りまでの間で、若干の差が出てきます。
 
ここでは、2つの課題が出てきます。
1)手幅をどうするか?(広背筋への効果を最大にするには?)
2)なぜ、背骨(上体)を床と水平に保つのか?(脊柱起立筋への効果を最大にするには?)
 
1)では、体側の位置から、肩幅の1.6倍、すなわちベンチプレスの手幅までの差があるように思います。
 
腕に意識を取られることなく、広背筋の可動域を最大にするように、しっかりと伸ばします。
私の場合は、ベンチプレスの手幅より、若干狭めにしています。
 
2)では、脊柱起立筋にかかる、物理的な刺激が最大になるのが、背骨(上体)が水平になった所です。
 
バーの鉛直方向に線を引いた“力の作用線”から、股関節までの垂直距離(モーメントアーム)を一番長く取ります。
 
将来、より安全に、より容易に、デッドリフトを行う準備でもあります。
つまり、ベントロウを行う中で、脊柱起立筋を最高に発達できることになります。
 
ところで最近、ベントロウで、上体を、30~60度、起こして行っている人を見かけるようになりました。
 
これは腰への負担を軽減し、広背筋に意識しやすいようにするという、長所はありますが、決定的な弱点を抱えています。
 
デッドリフトのスティッキングポイント(負荷が一番強くかかる所)、を強くすることはできません。
 
デッドリフトのスティッキングポイントは、ベントロウでの、背骨(上体)が水平になった所の、前後10cm辺りです。
 
スクワットでの、“ハーフやクォーター”と“パラレルやフル”の違いと同じ理由、つまり「筋肉は動かす範囲で強くなる」と言うことです。
 
このような科学的な根拠に基づいて、感覚を大切にして、自分にとっての最適化を図ることが重要に思います。
 
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マルヤジム 会長
ストレングス・トレーニング・マスター
TAKANISHI FUMITOSHI
髙西 文利
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