ベントロウの『うごき』の速さ②
30/07/2015 | CATEGORY:実践, 思考, 理論
②中上級者:素早く引き上げ、等速でこらえながら戻す
基本のフォームを覚えて、ゆっくりと、同じ速さで、滑らかに行うことで、
背筋に意識ができるようになると、重量を上げていくことになります。
フォームが固まり、重量が使えるようになれば、
“1秒”で素早く引き上げ、“2秒”かけて等速で下します。
このようなトレーニングでは、物理的ストレスとして、更に大きな力がかかることによる筋線維の微細な損傷によって、筋肉が強く、大きくなってきます。
『うごき』のスタート時には、めいっぱい力を込めています。
「力を最大に溜め込む」感覚が必要に思います。
足裏の重心を大切にして、高重量になればなるほど、
思い切って地面を蹴り上げるような感じになると思います。
そして、地面から脚に伝わった、最大のエネルギーを、固定した体幹で受け止めます。
それを肩から腕に伝えて、肘が曲がり、爆発的にバーベルを引き上げることになります。
引き上げる時の、爆発的な力発揮の感覚は、行っている人と見ている人では違いがあります。
「素早く引き上げる」というのは、
上級者になればなるほど、一瞬で引き上げるような、爆発的な力発揮の結果ということです。
バーがお腹に付いて、重量をしっかりと体全体で受け止めてから、『等速』(同じ速さ)で、必死になって耐えながら、元に戻すことになります。
この時には、筋線維の微細な破壊と同時に、
もう一つ大切なことがあります。
それは、次の引き上げる『うごき』のための、「力の溜め」です。
10RM(10回ギリギリの重さ)で行う場合には、1レップ(回)ごとに、全力で出した(アウトプットした)力を、込め直す(インプットする)必要があります。
そのための「等速でこらえながら戻す」動作は大変重要に思われます。
東京大学の石井直方教授(1980年代前半)のように、
200㎏を超えるような、信じられない高重量ができる人は、
無意識で行っているようですが、大変な努力を重ねて身に付けています。
それは、経験を通しての試行錯誤の中から見つけ出した、“宝物”(神様からのギフト)です。
興味を持っていただけましたでしょうか?
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マルヤジム 会長
ストレングス・トレーニング・マスター
TAKANISHI FUMITOSHI
髙西 文利
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