フリーウエイトによるトレーニング①
02/03/2016 | CATEGORY:実践, 思考, 理論
第二章:筋トレの機能解剖学
2-2、トレーニング動作と筋力発揮
A、フリーウエイトによるトレーニング
バーベルやダンベルをフリーウエイトと言います。
ここではダンベルカールを考えてみます。
私たちの体はダンベルを動かす時には肘関節周りの回転運動として現れます。
肘が伸びた状態から、肘を曲げながら力こぶ(上腕二頭筋が)が縮んで力を出しています。
石井先生は下記のご本の中で、
「ダンベルカールにおける上腕二頭筋の筋力発揮パターンと負荷のパターン」
というグラフを載せて説明されています。
縦軸に「力」、横軸に「肘関節角度(度)」を取っています。
グラフでは関節の角度を変えながらその力を計って行くとお椀を伏せた山型の曲線になります。
肘が伸びきった時が0°(度)で表され、
肘を曲げて行ってピークになるのは60~70°(度)になっています。
それを過ぎるとまた下がって行って肘が曲がり切った状態(150°ほど)になります。
ここで興味深いことが起きます。
実際にかかっている重さ(負荷)は、
テコの原理によって、関節角度が90°の時に最大になります。
ところが、上腕二頭筋が出す筋力は前述のように60~70°最大になります。
筋力発揮のパターンと重力によって実際にかかる負荷のパターンがずれています。
重たい重量になればなるほど
最大筋力が出るところと最大の負荷がかかるところが大きく違ってくるそうです。
これはフリーウエイトの宿命だそうです。
言われてみれば、
私もダンベルカールやバーベルカールで、
重たい重量を使うのは大変難しいことを体験してきました。
それではどうすればより効かせて、筋肉を太くできるか?
ここでの課題も見えてきます。
<解説書・参考書>
『レジスタンス・トレーニング』
(ブックハウスHD)
東京大学大学院教授 石井直方著
『筋肉まるわかり大事典』
(ベースボール・マガジン社)
東京大学大学院教授 石井直方著
今日も一日を大切に、元気に過ごしましょう。
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マルヤジム 会長
ストレングス・トレーニング・マスター
TAKANISHI FUMITOSHI
髙西 文利
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