NOTE

バーベル・スクワットの目線の意味①

36..高西⑳写真スクワット(パワー)ラックから、バーを担ぎ上げ、後方に3~4歩さがって、スタート位置でしゃがむ準備ができたら、『目線』を決めます。
 
基本的には、“前を見る”としました。重量に挑戦するような場合は、より安定したスクワットを行えるように、「遠くを見る」とか、「ボーっと見る」といったイメージでされることを薦めたいと思います。
 
目線による頭の向きでは、足元のような、床を見ての俯きは、まっすぐな背筋を維持し続けることが難しく、また、極端な上向きで天井を見るような視線は首と背中に対する負担が大きくなります。加えて、腹圧を利用することが難しいという点もあります。
 
基本的には、自然な前向きで、応用すればやや上向き、又はやや下向きといった具合が良いのではないかと思います。
 
これは、私の考えですが、ボーっと前を見たり、目の前の壁やカガミの、ずっと遠くを見たりする方法は、左脳から右脳へ、脳梁を介して、脳の使い方を変えているように思います。
 
言語中枢である左脳から感覚的な概念形成をする右脳を使うことで、感覚が研ぎ澄まされるような気がします。
 
「足裏の重心や体の軸作りが上手くいっているか?」というのは、感覚的な要因が大きく作用しているように思います。
 
動作に入る前に、無意識で、脳はすでに、「うまくいくかどうか?」を感じ取っているようにも思われます。視線をぼかすことによって、身体全体に集中できるように思われます。そして、気持ちが良くて、しっくりいく感覚が最高になった時に、しゃがむということになりそうです。
 
左脳が身体に話しかけて、身体が右脳に感覚として、返事をしているような感じです。
 
私の場合は、セットポジションでは、足裏の重心を決め、膝に少し余裕を持たせながら股関節や骨盤の具合を確かめ、肩甲骨や胸郭・腹筋を調整した体幹の上にバーが、しっかりと載っていることを意識して、「目線をぼかす」ようにしています。
 
高重量でのスクワットでは、潜在能力を引き出すことの重要性を感じます。
 
「火事場のバカ力」というのがあります。
心理的な限界を超えて、生理的な限界を引き出す方法です。
 
筋肉が切れてしまう生理的な限界を100とすれば、心が「もうダメだ!」「もう上げることができない」と思う、心理的な限界は70ほどだそうです。その差である30をできるだけ少なくすることで、筋力発揮能力を上げることができます。
 
スクワットにおいては、セットポジションでの目線がその入口(きっかけ)のように思えます。
 
<参考文献>
『レジスタンス・トレーニング』(ブックハウスHD)石井直方著
『トレーニング・メソッド』(ベースボールマガジン社)石井直方著
『脳トレ』(アスペクト)リチャード・レスタック著・池谷裕二監修・青木哉恵訳
 
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マルヤジム 会長
ストレングス・トレーニング・マスター
TAKANISHI FUMITOSHI
髙西 文利
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