NOTE

スクワットの解剖学的視点③

97.大学でのスクワット太ももの裏側には、ハムストリングスがあり、その上に大殿筋があります。
 
大殿筋は単関節なので、前傾している股関節を伸ばす(伸展する)はたらきをハムストリングスと共に行っていると考えられています。
 
ハムストリングスは①大腿二頭筋、②半腱様筋、③半膜様筋の総称で、羽状筋でありながら、『紡錘状筋(平行筋)』に近い形をしています。
 
羽状筋は紡錘状筋(平行筋)に比べて、同じ体積に詰め込める筋線維の数が多いので、力発揮に適しています。
 
それに対して、紡錘状筋(平行筋)は、大きな動きで“素早い伸び縮みをする”のに適しています。また、ハムストリングスは二関節筋で、股関節の伸展(伸ばすこと)と膝関節の屈曲(曲げること)を行います。
ここで、矛盾が出てきます。
 
スクワットの立ち上がりの動きは、股関節を伸ばしながら、膝を伸ばします。
ハムストリングスでは、膝関節に関しては「全く逆の動き」になっています。
大腿四頭筋は、股関節の屈曲(曲げること)と膝関節の伸展(伸ばすこと)をしますから、こちらは股関節に関して、全く逆の動きになります。
 
スクワットのしゃがむ動きは、股関節を曲げながら、膝を曲げる、ハムストリングスの股関節の伸展と大腿四頭筋の膝関節の伸展というはたらきに矛盾します。
 
結論としては、これらの拮抗筋は互いに、スクワットを行う上で、「切っても切れない、非常に重要な関係にある」といえます。
 
「スクワットの立ち上がりは、大腿四頭筋が膝を伸ばそうとして頑張って力を出し、同時にハムストリングスは大腿四頭筋の膝を伸ばすはたらきに耐えながら、大殿筋と協力して、股関節を伸ばそうと頑張って力を出している」
 
というようなことが石井教授の『トレーニング・メソッド』という書籍に書かれています。
 
私は大変興味深く拝読させて頂いていますが、どのように感じますか?
 
<参考文献>
『トレーニング・メソッド』(ベースボール・マガジン社)石井直方著
『筋トレまるわかり大事典』(ベースボール・マガジン社)谷本道哉著
『筋肉のしくみ・はたらき事典』(西東社)左明・山口典孝 共書 監修 石井直方
 
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マルヤジム 会長
ストレングス・トレーニング・マスター
TAKANISHI FUMITOSHI
髙西 文利
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