NOTE

スクワットの解剖学的視点②

OLYMPUS DIGITAL CAMERAスクワットでの指導は「背骨をまっすぐにして傾斜し、猫背にならないように」というように行っています。
 
解剖学から考えてみると、背骨はちょうど、積み木を積み重ねたような状態になっています。
 
具体的には、椎骨と椎間軟骨が交互に並んでいて、椎骨の後ろに開いている穴を、柔らかい棒状の組織である脊髄が貫いています。
 
そして、それぞれのつなぎ目には、靭帯がしっかりとはりついて、椎骨がバラバラにならないよう、椎間軟骨が飛び出さないようになっています。
 
それでも急にひねったり、高重量をもったりすれば、腰痛を引き起こす場合があり、十分に注意が必要です。
 
腰痛に関しては、構える時に、腰椎を少し背屈させるようにして、まっすぐに保ち、腸腰筋をしっかりと使うようにします。これが、上記の背筋の使い方の説明です。
 
このような構えで動作を行うようにすると、椎間板には、ムリが無くなり、均等に力が働くようになります。
 
力学的な視点から、腰椎にかかる負担を測定した実験があります。
 
バーベル・デッドリフトの場合、“50㎏”の重量を使い、腰椎を背屈し、背筋をまっすぐにして行うと、腰椎には、“380㎏”くらいの負担がかかっています。
 
ところが、腰椎を前屈して、背中を丸め、猫背になって行うと、“630㎏”くらいの負担がかかってきます。
 
これでは、股関節の回転力(トルク)を思うように使えず、その分、腰椎の椎間板の中の一部に、強い力が働くようになって、椎間板の中の軟骨が、その重さに耐えきれず、椎間板ヘルニアになるリスクが高まります。
 
高重量を使用するようになると、特に、安全管理が重要になります。その上で、最高の効果を上げることに集中します。
 
私はこれを、安全第一・効果第二、というようにしています。
 
筋トレは、解剖学的な視点に力学的な視点を加え、生理学的なホルモン分泌を最大にするような、科学的に、最高のフォームを探求する楽しさに溢れています。
 
<参考文献>
『トレーニング・メソッド』(ベースボール・マガジン社)石井直方著
『筋トレまるわかり大事典』(ベースボール・マガジン社)谷本道哉著
『筋肉のしくみ・はたらき事典』(西東社)左明・山口典孝 共書 監修 石井直方
 
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マルヤジム 会長
ストレングス・トレーニング・マスター
TAKANISHI FUMITOSHI
髙西 文利
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